18歳の女王様～うちらの選んだ道～

私は綾ちゃんを見ると安心感と不安だった気持ちが混ざり泣いてしまった。



「綾ちゃん。。。。グスン」



「えっ？実花！ちょ、ちょっとどうしたの！」


そんな私を見て綾ちゃんが慌てて部屋に入ってきた。


その声に店長も気づき部屋に来た。


「だって。。悔しいんだもぉん。。。」


「えっ何が悔しいの？？何があったのぉ？」


わけがわからない綾ちゃんに後ろから来た店長が話をした。



「ごめん。。俺が悪かったんだ。。」


「はぁ？店長が泣かしたの？」


「ち、違う。。」


私は綾ちゃんを見て言った。


そして店長が静かに話し始めた。



「綾。。実はなぁ、来週からこの店は違う店舗の人に買い取られることになっちゃったんだ。。」


店長が下をうつむいた。



「はぁ？何それ？」


理解できない綾ちゃんが笑う。


「社長の借金が発覚した。。」



続けて店長が言った。


「借金？何それ。。？」


「俺も今日初めて知ったんだけど。。きっと店の売り上げが悪かったからだと思う」



「意味わかんない。。。」


それを聞いても綾ちゃんは理解できないような感じでタバコを吸い始めた。



「しかも。。そのお金借りた相手が。。店長だった」


私がボソっと言った。



すると綾ちゃんの動きが一瞬止まった。


「実花。。今、何て言ったの？」


「だから。。さっき私が店に帰って来た時に、ここにあの店長が居たんだよ！」


「えっ。。。どうして？」


「俺に。。社長を監禁してるって伝えに来た。。」


「はぁ？監禁？二人とも何言ってるの？」


綾ちゃんがイライラしはじめた。


「だから、社長が店に内緒で借金をしてた。そしてその借りてた相手がお前らが逃げてた前の店の店長だった。。そして社長はお金を返せなくて監禁されていて。。その借金の代わりにこの店を買い取られることになったんだ。。」



店長がわかりやすく話した。