18歳の女王様~うちらの選んだ道~
すると頭に落ちた。。冷たい涙



ハルカの涙がボタボタ落ちる。。。



私は顔を上げるとまたハルカを抱きしめた。



「ハルカには私も綾ちゃんも居るから。。」


私は強く抱きしめた



「うん。。実花。。」



「だから、もう。。裕ちゃんとは。。」


そこまで言って、その後の言葉が言えなかった。



別れて欲しい。。



そんな言葉、私が言う権利はないから。。



だけど、裕ちゃんと居たら。。ハルカはずっと一人で苦しい思いをする。。



その時だった。。



「私。。。一人で産んで、育てるよ」



ハルカが言った。



「ハルカ。。」



「このままじゃ。。もう無理だもん」



「。。。」



「裕ちゃんと居ても。。幸せにはなれないのかもしれない。。」



「。。。」



「だけど私には実花も綾ちゃんも居るから。。一人じゃないから。。」



「。。ハルカ」



「だから頑張る。。もう生きてる意味がないなんて言わないよぉ。。」



「。。。うん」



「ありがとう。。。」



「えっ?」



「私がいつも辛い時には。。実花はいつも来てくれるんだもん。。裕ちゃんなんて来てくれたことないよ。。」



「ハルカ。。これからもすぐ来てあげる。。」



「うん。。」



「一緒に。。がんばろうね」



「。。。うん」



その日私はハルカの隣で一緒に眠った。。
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