18歳の女王様~うちらの選んだ道~
そしてハルカは勇気をだして裕ちゃんに電話をかけることにした。



一人で産むことを伝えるために。。



本当なら私も綾ちゃんも裕ちゃんに言いたいことはいっぱいある



だけど、ハルカのためにその気持ちを押し殺した。



逆上してハルカに何かあったら怖いからだ。



「。。はぁ緊張する」



ケータイを持つとハルカの手が小さく震えていた。




「大丈夫。。私達が居るから!!」



私は言った。



そして綾ちゃんは強くハルカの手を握った。



「じゃあ。。電話します」




ハルカの指が〔発信〕ボタンを押した。



ドキドキした。。。



プルルルル。。。



シーンとした部屋でコールの音がものすごく大きく感じた。



プルルルル。。。



「はい。。」



すると聞こえてきた裕ちゃんの声。



私達はまた強くハルカの手を握る。




「あっ、裕ちゃん。。あのね」



ハルカが冷静に、それでも緊張しているのが伝わった。



「おう。。。」



「もう私達、別れよう。。私、この子一人で産むって決めたんだ!」



ハルカの声が震えていた



「。。。今なんて言ったの?」



裕ちゃんも動揺しているのが受話器の向こうから伝わった。




「だから一人で産んで育てるの!!」



ハルカは強く言った。



「そんなこと、お前無理だろう。。?」



「ううん。。もう決めたの!」
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