人形達の踊り
プーペ「ここでいいですか?」
ミシェル「あ、はいお願いします」
プーペとミシェルが顔を合わせると
全てのコンセントの差し込み口を開けて
中の小さな機械を取り外した
プーペ「これで全部か」
ジュリー「随分仕事熱心な人達ね」
ミシェル「えっと・・・それは何ですか?」
プーペ「盗聴器ですよ」
ミシェル「そんなにたくさん・・・ですか?」
プーペとジュリーの手の中には数十個もの盗聴器が仕掛けられていた。
プーペ「そのようですね、一つの組織じゃないですね、他も交じってる」
プーペ「これはドイツ製、アメリカ、ロシア、おっと、旧ソ連製までありやがる」
ジュリー「まるで盗聴器の展示会ね」
プーペ「まったく、限度があるだろ」
ミシェル「すいません、状況を私にも分かる様に説明していただけますか?」
プーペ「申し訳ありません、紹介が遅れました
私はプーペそっちがジュリエッタと言います
首相からの命令により、法廷で証人として証言が終わるまで24時間護衛するように
と命令を受けています」
ミシェル「よろしくお願いします ミシェルです」
プーペ「何か分からない事があればお聞きください」
ミシェル「外出は?」
プーペ「御控え下さい」
ミシェル「いつも私の隣に?」
プーペ「そうです」
ミシェル「トイレも覗く気?」
プーペ「私ではなくジュリーが覗かせていただきます」
プーペ「他は大丈夫ですか?」
ミシェル「最後に一つだけいいかしら?」
プーペ「どうぞ」


ミシェル「私を護衛する本当の理由は?」

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