君だけのナイト
「アニキが悪いんだ。俺を用済みなんかにするから、言っとくけど、俺とアニキはライバルだ」


恋のライバルとしてそれとも


「惚れたのか綾芽に」
「ああ惚れちまった。だからこそ俺はあんたのやり方にそうそう愛想がつきた」

「ふっ。好きにしろ。だが、これからはお前と俺は兄弟ではない。こうなった以上お前を弟と思わないからな。俺はもうお前のアニキではない。これからは馴れ馴れしく話かけるなよ。後、これは貯金通帳だ。金はある。どこにでも住めばいい。お前とは今後いっさい縁を切る」


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