君だけのナイト
綾芽は真剣に望を見つめた。同じく望もそうだった
「まだ気になさっていますか?昼間のこと」


現実に引き戻された綾芽はぼぉーっとしている。


「えっ!?全然」


激しく首を振った。振りすぎてぼぉーっとなった


「だっ大丈夫ですか?」
「大丈夫」


綾芽かなり壊れちゃっています


「そうですか。よかった。早く忘れてくださいね。あんな男のことは」


望も少々壊れかけている


「うん」
どうされました?」


綾芽はふと思いついたように


「好きな人とかいます?」


望は一瞬顔を赤らめた。もしかして望自身が綾芽を好きだということをばれてしまったのかと思った。思わず顔に出てしまった


「あっいえ、別に」


それしか言えないと望は思った。確かにその通りだった。今ここで〔あなたが好きです〕と叫んだら彼女はどう思うだろうと


「そう、ならいいの」


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