君だけのナイト
綾芽は優しい笑顔で言った



望はほっとした。そしていつか本当の気持ちを彼女に伝えようと決心した。両思いになりたいなんてワガママは言わない。ただ彼自身が彼自身の気持ちを彼女に知ってもらいたいだけだ


「綾芽様は?」


(思わず僕は聞いてみることに今日の僕はどこかおかしい昼間だって今まであんな風に切れたことなんて一度も一度もなかったのに普段の僕じゃないあれはあの時の僕はいったいなんだったんだろ)


「私は・・今はいません」
(あれ?僕は何を喜んでいるんだろ)

「本当よ。そんなことで嘘なんかつかないわ」
(本当は恥ずかしいだけなの今まであなたに対して冷たい態度ばかりとって。
今さら好きなんて言えない言えるわけない)
「そうですか。あっそろそろ戻らないと。それでは僕はこれで」


望はその場から去った


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