君だけのナイト
二人は教室から出て行った


「・・」


望はその場を見ていた


「どうしたの?」
「いやちょっと用事をすませてくるから」


望も教室から出て行った。


「・・」



廊下・


「ねぇ九条さん。俺と」


恭司は綾芽の顔を触っている


「なっ!」


すると・望が近づいてきた


「待って!」
「永惟君」
(望さんどうしてここに?)
「何?そんなに息切らして」


恭司は不機嫌だった


「校内案内なら僕がするよ。一応クラスの委員長だし」
「けどもう」


綾芽に目をやった


「そうね。そのほうがいいわ。私も用事思い出しちゃったし」
「わかった」


恭司はあっさりあきらめた


「それじゃ」


望は笑顔で見送った

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