恋する背中をつかまえて


当の本人は男同士の
奪い合いなんてつゆ知らず。

眠り姫なんだけどな。



顔にかかった髪を
そっとどけてやると。

美羽が俺の名前を
掠れた声で呟いた。





…寝言か…。





夢の中まで
意地悪してんのかよ、
俺って…。



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