恋する背中をつかまえて


ドームに入ると、
あちこちに帽子をかぶった

mini選手達がいる。

思い思いの選手達の
背番号を背負った、

かわいい戦士達だ。



お弁当を買い込んで
ゲートをくぐり抜けると、
いつもあたしは眼を細める。





この芝生の青さが好きだ。

この匂いが好きだ。

この空気が好きだ。

この熱気が好きだ。



選手達とはネットを隔てても、
同じ空気を吸えている。

同じ空間で闘えている。



バカだと思うなら、
それでいいや。



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