恋する背中をつかまえて


桜井さんの打席に入る時の音楽がドームに響き渡る。


響き渡るメガホンの音。

ひらりとはためく応援旗。



おもむろに構えて、
球筋を確認する。




追い込まれていくのに
目の輝きは変わらない。



どうしてだろう。

瞬きするのが惜しい。



いつもよりも、

目が離せないのはどうして?



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