恋する背中をつかまえて


ゆっくり確かめるように。


腕を高く突き上げながら、
ベースを踏みしめる。



本当に打てたの?

夢じゃないよね…?



涙で視界が滲む中
ホームベースを
悠々と踏んでいた。



マスコットを抱えた
お姉さんが恭しく近寄る。



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