恋する背中をつかまえて


恥ずかしいけど…

こんなに見つめられるのが
心地良いなんて。



今のあたしなら赦される限り、
いつまででも見つめていたい。





「…俺も触れてもいいか…?」





静かな室内に、
桜井さんの優しい声音が
響き渡る。



ゆっくり、
染み渡るように。



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