恋する背中をつかまえて


「指切りげんまん。

美羽が俺としたいと思うまで、
無理やりなことはしない」





桜井さん…



「ちゃんと守るから。
美羽も俺の名前で呼んで」






名前で?

呼んだことないんだけど!



「な、まえ?
桜井さんじゃダメなの?」

「当たり前!

俺の彼女なんだから、
下の名前で呼ぶ!」





俺の彼女…

なんて素敵な響き!



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