恋する背中をつかまえて


こんな距離で話すのは
やっぱり反則だって!

心臓の音聞こえちゃいそう。



「何度も同じこと言わせるな。
美羽は美羽だ」



行くぞって言いながら、
ショップに慣れた様子で
颯爽と入っていった。



ここって…?



「こいつに似合う服を
選んでもらえるかな?」



って桜井さんが言ったかと思うと
何着試着したか覚えてない。


全身コーディネートされた後、
美容室でヘアメイクを施され
あたしの頭では
ついていけなくなったから。



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