恋する背中をつかまえて


ベッドから起きあがろうと
ゆっくり着いた手に、
そっと重ねられた大きな掌。





「じゃあ、もう少しだけ
俺の腕の中にいろよ」



シーツを纏いながら。

見つめられた瞳に
きゅんって胸が鳴る。





恋をすると胸って
ちゃんと苦しくなるんだね。

知らなかったよ、崇志。



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