恋する背中をつかまえて


ベッドに腰掛けて、
深刻そうな顔色をしたまま
視線を下へ落としてる。








…やっぱり…

何かあったんだ。



溜息だけで部屋の空気が
埋まりそうになった頃。


思い詰めたような眼をして、
ようやく口を開いた。






あまりにも静かな声だった。



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