恋する背中をつかまえて


急に指が冷たさを感じた。

指に何だか冷たい物…?








!!



「ちゃんとつけてろよ」






左手を見ると、
薬指に指輪が輝いていた。






サイズなんて知ってたの?



思わず瞬きするのを
忘れそうになるくらい、
ダイヤモンドが
幾つも埋め込まれている。


ハートみたいな形をしてる
曲線を描いた指輪は、
あたしの指に吸い着くように

ぴったりだった。



.
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