恋する背中をつかまえて
6回表 犠打なんかじゃない
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新緑が青々と茂り、
薔薇が綺麗に咲き乱れている。
広大な土地をどんなに見渡しても
果てが見えない。
まるで崇志との距離のようで…
「隣にあたしじゃ不足なの?」
ひょいとあたしの視界に
飛び込んできたのは、
親友の紗雪だ。
眉間に皺を寄せて、
頬を膨らませているのに
またそんな姿も可愛い。
彼女に彼氏がいないのが、
あたしの七不思議のひとつ。
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6回表 犠打なんかじゃない