恋する背中をつかまえて


浅野さんの気持ちが
真っ直ぐであればあるほど。

応えられない
あたしの心が痛い。



でも。

きっと浅野さんの
心がもっと痛いはず。





「俺はひとりになんかしないし、
毎日傍にいてあげられる」


傍にいて欲しいのは、
ひとりが淋しいからじゃないの。


「淋しい思いは絶対にさせない。
…自信があるんだ、美羽ちゃん」



淋しいのは、
隣に崇志がいないからなの…



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