恋する背中をつかまえて


神様がいるとして、

"決めるのはまだ早すぎる"
と止められても。






あたしはこの掌がいい。



あたしを包む掌は、

ずっとこの人であって欲しい。



何も言えないまま
真っ直ぐ胸に飛び込んだ
あたしをあやすように、
髪を弄ぶ崇志がいた。



「相変わらずだな…」



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