恋する背中をつかまえて


いつもと変わらない、
低くて甘い声色。


胸をときめかせ、
苦しくさせて。

あたしを虜にさせる。





「何よ…崇志だって…」



口がついつい悪くなる。


だって淋しかったんだもん。

会いたかったんだもん。


いっぱいいっぱい、
我慢したんだもん。

これくらい、
罰は当たらないに決まってる。



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