恋する背中をつかまえて


やっぱりあまり眠れなかった
目を擦りながら、
ドームへ向かう準備をする。



久し振りのドーム。


あの一件以来、
近付いていなかった。







ユニフォームを取り出し、
メガホンやリストバンド、
崇志の名のタオルを用意。



この準備が、
戦場へ向かう欠かせないモノ。



あたし…

本当はね、崇志。


…もう二度とドームには
行けないかもしれない、

と思ってたんだ。



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