恋する背中をつかまえて


ゲートを潜り抜け、
いつもと変わらない
綺麗な芝生に眼を細める。








…いた…



間違うことのない背中。

あたしが追いかけた背中。



見たかった背番号。

見たかったユニフォーム姿。


崇志の仕事姿を生で見たかった。





チケットの席は一塁側。
…ちょうどベンチの真上。



…特等席。

崇志の顔がはっきり見えた。



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