恋する背中をつかまえて


ふと気が付くと
肩幅ががっちりとした
男性が脇を固めていた。



…ボディガード、さん??








…崇志だ…



目を合わせたまま
静かに頷いた崇志。

右側にいた人が
さり気なく通路へと
誘導してくれた。


席から離れ観客席へと続く
通路に向かう途中。

信じられない言葉を
背中で聞いた気がした。



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