恋する背中をつかまえて


お母さんの小さな背中が
いつもより更に丸まっている。



『今夜美羽さんとお二人に
ご迷惑をお掛けします。
理由はまだ言えませんが
お願いですから…
ホテルにいて下さいますか?』

って崇志がわざわざ家に来て、
言ったらしい…



理由はわからなかったが
球団の関係者も来て
一緒に説得したから、
話を信じてみたと言った。





お父さんは相変わらず
面白くなさそうな顔をしてる。


ソファーに一緒に腰掛け、
お母さんが口を開いた。



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