恋する背中をつかまえて


瞼の裏に浮かんでは消える
大好きな崇志の姿。


「野球選手だけど普通の感覚を
ちゃんと持ってて…

あたしのことをとっても
大切に考えてくれているし。
とても真面目で…

煙草も吸わないし
お酒も嗜む程度で…」



わかって欲しい。



「何よりあたしが今までで一番、大好きな人です」



胸を張って言えるよ。





あたしの大好きなひと。


そんなあたしを見つめて
呆れたような表情で、
両親は見つめていた。



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