恋する背中をつかまえて


相手が違う!って叫びながら。

お父さんはあたしの腕から
逃げようとはしなかった。



そんなあたしとお父さんを
いつものようにニコニコ眺めて、
お母さんは崇志と握手していた。





窓の外は何だか
凄かったみたいだけど、
あたしはそんなことなど
すっかり忘れていた。



崇志と家族で笑ってる。



窓の中も負けないくらい
凄かったから…



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