恋する背中をつかまえて


こんな素敵な人が、
ずーっといつか一緒に
いてくれるなんて…

あたしのすべてを
護ってくれるなんて…



あたしには
何で返せるだろう…?





「…美羽?よく眠れた?」

「崇志…起こしちゃった?」

「いや…暫く振りにゆっくり眠れそうだったから。つい、な…」



髪を軽くかきあげ、
とろけてしまいそうな
視線をあたしに向ける。






…あ…

この人のこと、やっぱり好き。



触れたくてたまらない。


髪に、頬に、唇に。

太陽に愛された肌に。



誰よりも愛されたい。



そう思える人が、自分だけを
愛してくれる奇跡の確率って…

一体どれくらいなんだろう…?



.
< 370 / 423 >

この作品をシェア

pagetop