恋する背中をつかまえて
躊躇いがちに触れた指を、
崇志の力強い指が制する。
腕を捕まれて
更に密着度が増した。
…火照った崇志の肌が、
愛してるって
伝えてくれているような
気がする…。
耳元でこぼれる熱い吐息。
頬をすり抜けて
首筋に降りていく唇は、
仄かに熱を帯びている。
ひとつ、またひとつ。
躯を捩る場所に紅い花が咲き、
吐息に混じり甘い声が漏れる。
やっと捕まえた背中を、
離さないようにしがみついた。
もう、離さないで…
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