恋する背中をつかまえて
* * * * *
今までより深い部分で
繋がった気がした。
言葉ではやっぱり
うまく言い表せないけど。
…繰り返し呼ばれた名前を
思い出すだけでも顔が綻んじゃうよ。
何度も求められた躯は
もう自由が利かない。
「…わりぃ…」
すごーく罰が悪そうに、
視線をあらゆる場所に向け。
水を片手に戻ってきた。
手渡された水を手に、
何度もなんとか起き上がろうと
するけどお腹が痛くて…
「嬉しさを出しすぎた…」
あたしの姿を目にして、頬を赤く染める。
…可愛いって言ったら、怒る?
「水、貸して」
素直に崇志に手渡すと、
軽く口に含んだ。
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