恋する背中をつかまえて


壊すとかいう次元を
遙かに越えちゃってた。



なんて言うんだろう。


このままくっついたまま、
ひとつに溶けちゃえばいいのに。

…って真面目に思った。


普通は有り得ないんだけど。

それくらい、
崇志と少しでも
離れたくなかった。



「ちゃんと…水が欲しい」



拗ねたように見上げると、
冷たい唇が降ってくる。


同じことの繰り返しだって
わかってるんだけど。



もうちょっとだけ…



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