恋する背中をつかまえて


一緒に暮らし始めて、
初めて見れた表情。


ひとつひとつ見つけて。
束ねていくと美羽から
何が飛び出すのか。



離れていた分だけ、
もっともっと知りたくなる。

俺が欲張りになってる気がする。



「良かった…」



あたし、何も出来ないから…と

呟く背中を、
そっと壊さないように
ゆっくり抱きしめた。



何があっても…

何が何でも護りたい人。



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