恋する背中をつかまえて


柔らかい雰囲気を
纏った浅野さんは
今も変わらず優しい上司に
変わりはない。

あれからもずっと。


時折、
カフェオレ片手に持って
話しかけてきてくれる。

何もなかったかのように。



それが有り難かった。

苦しくもあったけど。





「ほら、
ちゃんと好きなだけ
話しちゃいなさい?」


目の前にいた矢野さんから
声をかけてくれた。



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