恋する背中をつかまえて


一緒にいるだけで、
間違いなく幸せだから。



だから。

離れたくなかった。


何を言われても
傍にいたかったから。



でも…怖かった…


力強い腕が恐々とあたしの躰を
羽で包み込むように抱き寄せる。

…ここにいてもいいんだ…


そうだった…



あたしの帰る場所は

この腕の中だった…



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