恋する背中をつかまえて


「今度きちんと…
改めてご挨拶に伺うから」

耳元で囁くように
静かな熱を込めて言う。

崇志の眼が穏やかで優しくて。
強い眼差しを向けていた。

この人と…


一緒にいてもいいんだ…



ずっと…ずーっと。


神様に誓って。
野球の神様に誓って。



崇志の腕に負けないくらい、
あたしも強くなりたい。

あたしも負けないくらい、
あなたを護りたい…



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