恋する背中をつかまえて


噛みしめるように泣きながら頷くあたしの背中を、優しく宥めるようにそっと撫でてくれた。



…いつも…

いつもこの手が
あたしを支えてくれた気がする。

いつもありがとう…



彼女にはなれないけど
一番の部下になりたい。

そう言ったら
どんな顔をするかな?



…きっと、
何だよそれ?って
笑ってくれるに違いない。

あたしを唯一、
美羽ちゃんって呼ぶ素敵な上司。



きっといつか
ちゃんと戻ります。



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