恋する背中をつかまえて


「うん…」

「俺はこんな仕事だし、
美羽が会いたがっても
遠征先が名古屋じゃなきゃ
会ったり出来ないから。

だから覚悟しとけよ
…って言ったんだ」


なんとなく、
泣き虫そうだったからな
…と笑った。



「でも、
なかなか会えないけど…

電話やメールまで
我慢しろとは言ってない」


だから
ちゃんと連絡くらいしろよ、
と髪を撫でてくれた。



.
< 53 / 423 >

この作品をシェア

pagetop