恋する背中をつかまえて


長い長いキスの後。

酸欠になりそうになった
あたしに笑いながら、
桜井さんは言った。



「…美羽、飯食べた?」



…はい?



この雰囲気の中ご飯?


「お腹…すいてない」



だって今、桜井さんによって
満たされちゃったから。



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