恋する背中をつかまえて


くりっとした二重の瞳。

目の大きさとは逆に
愛らしい小さな唇。

手は小さくて冷たくて。


暖めてやりたくなる。


俺の腕の中に、
すっぽり収まってしまうほどの
身長しかない美羽。

俺の顔を見つめようと、
少し背伸びをしながら
見上げる仕草は、
何とも言えなくなるほど…




…たまらない。



その上目遣いは
どこで覚えて来たんだ?

俺を破滅させるためか?!



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