恋する背中をつかまえて


「…わかんないです…。

優しくしてはくれるけど、
きっと妹みたいな存在に
近いんじゃないですか…?

付き合おうとかって
言われた訳じゃないし…」


説明しているうちに
悲しくなって来ちゃった。



お酒を飲んだせいなのかな。

涙腺が緩くなってる。

視界が滲んで来ちゃった。





「だって…!

会いたい時に会えないし、
好きかどうかもわかんないし。

でも抱きしめたりするし。

あたしなんかきっと…」





次の瞬間。

あたしの視界は
一面真っ白だった。



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