恋する背中をつかまえて


力強い浅野さんの腕の中に
抱きすくめられていた。



「…あたしなんか、
とかじゃないから」

「…えっ…?!」





白いシャツに包まれて、
ほんの少しだけ
煙草の匂いがする
浅野さんの腕の中にいる。



そんな事実に
もう頭がついていかないよ…。



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