刃物の先に
ぼくは、いま総武横須賀線の最終千葉行きの中でこの小説を書いている。

ぼくは、
ふつうの、
サラリーマンだ。

名は書かなくてもいいだろう。
名前も普通だし、あなたに教えたところでも、明日の夕方には忘れてしまうだろう。
あなたは、ぼくの事を、思い出そうとすると余計に思い出せない、顔もわからない。

完全たる
ふつう

性別は、おとこ。
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