星に願いを…
商店街に一件だけのレンタル屋。


大手レンタルチェーンの様な品揃えも清潔さもない、個人営業店らしいこじんまりとしたレンタル屋。


だけど、年期の入っているこの店のボロさや色を失いつつある【品揃え豊富!】と、大嘘をうたうちんけな手書きの貼り紙が商店街に良く溶け込んでいる。


誠は、その雰囲気が大好きだった。
大手の様な入店大歓迎ではなく、見た目は、入る事を拒むのに、入った瞬間、その人を包むゆったりとした時間の流れが、誠の時間に追われる生活と切り離してくれる。



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