星に願いを…
カビ臭い匂いが鼻腔をくすぐる。

鼻を啜りながら、広くもない店内を見渡してビデオを物色し始めた。
新作の棚には、3ヶ月前に発売されたビデオが並ぶ。
それを手に取る事もなく、誠は、ただ目で追うだけで、すぐに場所を替えた。


誠は、30年代から40年代の映画を良く見る事が多かった。


高度成長期を迎えた日本、ハリウッド黄金時代と言われたアメリカ。
そこには、未来の見えない不安よりも希望が見えた。
光と影がはっきりと、だけどそれは、輝いていた。


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