星に願いを…
川島 誠は、階段を一段一段登りながら、屋上の扉を押した。
五階建ての古びたコンクリート造りだけが自慢のビルだが、一つだけ良い所もあった。
都内ながら、近隣を高層ビルに囲まれていない事から、空だけは大きく広く見る事が出来る。
つまりはオフィス街から外れた一角に建てられているのだ。
所々コンクリートがひび割れをお越している屋上の床に、ぽつんと長椅子が置かれている。
そこにゆっくりと仰向けになって、夜空を仰ぎ見る。
夜空には、数える程しかない星が寂しそうにキラキラと輝いていた。
五階建ての古びたコンクリート造りだけが自慢のビルだが、一つだけ良い所もあった。
都内ながら、近隣を高層ビルに囲まれていない事から、空だけは大きく広く見る事が出来る。
つまりはオフィス街から外れた一角に建てられているのだ。
所々コンクリートがひび割れをお越している屋上の床に、ぽつんと長椅子が置かれている。
そこにゆっくりと仰向けになって、夜空を仰ぎ見る。
夜空には、数える程しかない星が寂しそうにキラキラと輝いていた。