国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
「くるし・・い」
娘のうめき声に、ハッと我に返った女は、必死に口元を上げて笑顔を作ろうとした。
「ごめん、ごめん。
さあ、朝ごはんにしましょう。
今日は、あなたの好物を沢山用意したのよ」
「わぁ!」
はじめて見る豪華な食事に、レアは目を丸くしていたが、すぐに今日が特別な日であることを思い出した。
「もしかして、私の誕生日のお祝いなの?
ありがとう、母さん!!」
レアの無邪気な笑顔に、女はにっこりと笑って背を向けた。
ご馳走に目を奪われて、母の背中が小刻みに震えていることに、幼いレアは気づかなかった。