国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
豊かな緑の中で、何人もの少女たちが慣れた手つきで、畑仕事に精を出していた。
・・・今年は、なんだかあまり育ちが良くないわね。
その中の一人、見事な碧の瞳を持つ少女は、収穫した野菜たちを手にとって、ため息をついた。
「レア!そろそろ夕べの祈りの時間が来るわ。早く帰りましょう」
「ええ、今行くわ」
レアは手早く、野菜を木の皮で編んだ籠につめると、それを背中にしょった。
レアが、ここ、ウェスタにやってきてから6年がたち、
奴隷として売られた10歳の子供は、
腰まである艶やかな黒髪を持つ、16歳の美しい娘へと成長していた。