国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
・・私はあなたたちに頭を下げてもらえるような人間ではないのに。
正式な巫女として扱われることで、レアの心は余計に苦しみを覚えた。
蜘蛛の糸にとらわれたように、その場所から一歩も動くことができず、
ただ、日々の生活に流されていくのかと思うと、レアは恐怖すら感じた。
「レアってば、何暗い顔してるのよ!」
サラは、レアに元気がないのは、昨日の語りで疲れているせいだと思っていた。
水一滴口にせず長い語りを行えば、頭だけでなく相当の体力を消耗する。