ピンクの恋路
そう思った私は、勇太のいる店の二階に行った。
階段を上った先には、やっぱり制服姿の勇太がいた。
高校生なのにタバコすってる…
駄目じゃん。
「勇太っ♪」
私は窓の外を見ていた勇太の背中を後ろから強く押した。
「ぃてー・・・お前かよ」
「私で悪かったねーだっ」
私は勇太に舌をベーっと出した。
そうして、勇太の隣に座る。
「…なんだよ」
「なんでも~」
「ミノリは?」
「学校行ったから、今私ひとり♪寂しいから来ちゃった!!」
「あほか、お前は」
「アホでぇーす!!」
勇太、何で笑ってくれないんだろ。
昨日からズット不思議に思ってた。
「フゥ…」
勇太はタバコの煙を口からモクモク出した。